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株式会社ソフトサービス会社情報インタビュアー
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森 戸: 最初に、御社がお付き合いされているクライアントの規模(従業員数、売上規模、業種など)または企業特性を教えていただけますか?
野見山: 特に従業員数や規模では絞ってはいません。業種としては製造業が多いと思います。会社規模としては小さなところでは従業員50名以上の企業でしょうか。でも当社は企業規模というよりもあくまでも「日本一、世界を目指す会社」と取引して行きたいという思いがあります。だから、企業規模よりも事業計画と連動して継続的に情報化投資を考えている企業のパートナーでありたいと思っています。
森 戸: 「パートナー企業として世界を目指す企業の支援をする」というのは興味深いですね。
野見山: 我々システム会社はお客さまのパートナーだと思っています。情報化投資はお金がかかると考えられがちですが、投資による成果を考えたときには決して高くはないものだと思います。しかし情報化投資は眼に見えないものなので費用対効果がわかりにくいものです。だから自社の経営戦略と連動した情報化戦略の立案が必要で、経営者が自ら先頭に立ち、トップダウンで情報化を推進する必要があると思っています。
  そうすれば必ず「日本一、世界一への道が見えてきます。そして情報化推進のパートナー企業として積極的に我々を利用して欲しいと思っています。外部のシステム会社に任せると高い、自社の社員で済ませると安いという感覚もあるとは思いますがそれでは効果につながるものは出来にくいと思います。
森 戸: 投資とコスト、という考え方ですね。継続的に情報化に投資して、それを回収していきたいと思うかどうかですね。
野見山: そうですね。外部のシステム会社へ委託をすると当然、お金はかかります。でもそれを投資と考え、自社内では徹底的にその投資額を回収する戦略を実行する。情報化戦略を考える部門が無い企業は外部に業務委託するのも一つの考え方なのではないかとも思います。
森 戸: 地場の会社が情報化戦略を実行するためのITパートナーとして、他社との違いはどのような点でしょうか?
野見山:

我々はシステム会社ですから、しっかりとした技術を保有しているのは当たり前です。それにプラスしてお客様の視点に立った「ビジネスパートナー」としての仕事に対してのスタンスがしっかりしているということに自信を持っています。さらに我が社の社員が「自分の人生に対するスタンス」をしっかり持っているということには自信があります。その辺が差別化のポイントになってほしいと思います。

 

森 戸: 社員の採用や教育にも力を入れていらっしゃるそうですね。
野見山: IT業界は潜在的な人材不足に悩まされています。同業者でも「どうせ我々システム会社には良い人材は来ない」「東京の企業の採用が一巡してから採用活動をはじめる」などという会社は多いのですが、その感覚は当社にはありません。
  当社では優秀な人材が大企業から内定をもらう前に、きちんと自社の経営理念を説明して共感、共鳴して選んでもらう、という姿勢です。他の企業にはない高い志を持った当社の魅力を分かってもらいたいと思っています。以前は採用担当者に会社説明を任せていましたが、今では私が直接、会社説明会で企業のビジョンも含めて説明をしています。
森 戸: ITエンジニアは、専門技術だけではなくコミュニケーション能力などのヒューマンスキルも重要だと言われていますが、その点はいかがですか?
野見山:

テクニカルスキル、ヒューマンスキルの両面必要だと考えています。その2つの観点から自社の先輩社員の適性判断なども分析して、その結果も参考にしながら新入社員の採用を検討し、自社内の社風に合う人材を選択する指標にしています。

 

森 戸: 業界的には内部統制対応やセキュリティに関係するサービスが増えてきているようですが御社では何かセキュリティ対応の商品やサービスはありますか?
野見山: 当社では特に「内部統制」に対応したサービスは提供していません。ですが、当社は2年前にISMS(ISO27000シリーズ)の認証を取得しました。世界一の企業と取引をしようと思うと当然のことですし、当社の提供するサービスで他社をお助けするという以前に、当社が自社内のセキュリティの監査基準を設定し、遵守している企業だということをお客様に評価してもらいたいと思っています。
森 戸: 御社を情報部門のアウトソーシング先として利用する、という感覚ですね。
野見山: 大手企業であれば社内に情報部門を持つ事ができますが、中小企業では難しいですし、少しそういうことが得意な方を採用してもうまくいかない事が多くあります。情報は企業の心臓部です。企業の将来を左右するものなのです。そこが脆弱だと会社の発展を逃してしまう。だからお客様には、弊社を自社のIT部門と考えてもらいたいのです。
森 戸: 中小・中堅企業の情報化支援の公的資格として「ITコーディネーター」も注目されていますが、御社では取得を推進されていますか?
野見山:

特にITコーディネーターの資格取得を推進はしていません。ただ、当社には中小企業診断士などの資格を持ち、さらに情報管理に関する統制を支援できる人材が既にいます。新しい資格にこだわらなくても市場から求められるITコーディネーターの方と同等の役割は十分果たせる人材はそろっています。
コンサルタントを入れるというよりも「プラクティクショナー(町医者)」という感じで企業の問題解決を考えていくことがもとめられていると思います。

 

森 戸: システム導入をされるときに、導入後の運用まで考えたサービスを提供されていますか?
野見山: 当社ではカスタマーサポートを徹底しています。北九州地区で介護事業者に対してのシステム導入と同時にカスタマーサポートに力を入れ、お客様に非常に喜んでいただきました。その評判で、新しい介護施設などができると当社へ相談が来る、という流れもできています。
森 戸: システムの導入だけでなく運用サポートにも力を入れているということが、お客さまから見たら付加価値になるでしょうね。
IT化のパートナー企業として、運用支援の充実を求めている企業は多いと思います。
野見山: パートナー企業として、それは本当に大切なことだと思っています。
森 戸: 今回の取材を通じて御社の強みは自社内の経営がきちんとなされているということではないかと感じました。「紺屋の白袴」にならないように、野見山社長自身が明確な経営方針を持って企業経営をなされて、その上で他社の情報化支援ITの支援を行われているということが伝わってきます。特に社員の採用、育成に対して絶対的な自信をお持ちのように感じました。
野見山: そうですね。
システム会社は人材で評価されると考えています。
人材の採用、育成は経営者である私に課せられた大きな課題で、それは評価していただけるのではないかと思っています。福岡にいながらにして、世界一の会社を目指そうというスタンスでいます。
森 戸: 企業のIT化を推進するための地場パートナー企業の質が、地場企業の経営的な質として評価されると私は考えています。ぜひ御社にはそういう意味でも頑張っていただきたいと思っています。ありがとうございました。
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森戸 裕一 (もりと・ゆういち)
ナレッジネットワーク株式会社 代表取締役
中小・中堅企業を対象にITを活用した経営手法、企業戦略などを提唱する、コンサルティング事業を展開。マイクロソフト社をはじめとするIT企業、自治体などが主催する中小・中堅企業向けIT化支援セミナーの講師も数多く担当し、“ITで元気になるヒント”の数々を提案し続けている。

 

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