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森・・・森光太郎 (株式会社リトル・ママ代表取締役社長)
学・・・学生インタビュアー WAN編集インターンシップ 佐伯拓郎+堤正則
学:
29歳のときに起業された経緯は?
森:
起業前は広告代理店で広告デザインを担当していました。その時にたまたま育児関係に携わることになり、当時100ヶ所くらいの幼稚園、保育園に直接足を運び、育児環境を見せていただきました。その時に園長先生から、「今の子どもは朝ごはんを食べてこない子が多い。」「自閉症、多動症の子が増えた。」「アトピーの子が増えた。」など、自分が子どもの頃には無かったような問題について話を聞いたりする中で、社会で起こっている子どもに関する事件や問題点に関心を持つようになりました。
私自身、両親の離婚を経験したのですが、若い頃にはわからなかった親の気持ちが27歳くらいになって、育児のことに関心を持ってみてはじめてわかるようになってきました。
社会人として生きていけるのは、両親が育ててくれたおかげ。
両親に感謝し、自分も働いて社会貢献をしたいと思うようになりました。
広告代理店から独立したのは、やはり単に広告として冊子を出すのではなく、内容が良くて、育児をしているママがちょっと元気が出るとか、外に一歩踏み出すきっかけになるとか、育児の参考になるとか、そんな地域のママに愛されるものを自分で作りたいと思ったからです。そしてそういう僕の想いに共感してくれたママ達が集まってくれて気がついたら独立していました。
学:
独立当初の状況はどのような感じでしたか?
森:
独立した私にたくさんのスタッフがついてきてくれることになったので「あとはやるしかないっ!!」と、後ろを向く選択肢が無くなり、会社を辞めたその足で不動産会社に行って物件を探しました。あとはもう後ろを振り向かずに走るだけ。反対意見はたくさんありましたが、それを聞く暇もありませんでした。
学:
会社の中で組織の一員として働くのと、会社を経営することの違いは?
森:
会社にいるのと経営するのとでは全く別世界のように感じました。私は万全な準備があって起業したわけではなく、勢いだったので、事業計画書の作り方なんて知らなかったし、経営についての知識もなくて・・・。起業する前は、残業も嫌いだったし土日も休みたいと思っていたのですが、起業したら、社員に給料を払わなければならないし、借金も返さなければならない。そうなると、他の会社の人が休んでるうちに自分は働いて少しでも先を行こう、自分のプライベートの時間もすべてつぎ込むようになりました。
学:
仕事ではどんな時にやりがいを感じますか?
森:
経営者になり、苦しいことや大変なことは、社員だった頃のそれとは比べ物にならないと感じます。だけど、それ以上に大きな喜びがあります。当社はたくさんの方々に育児についての情報発信をして、それに対して「ありがとう」と言われて、その対価としてお金を頂いています。お金を稼ぎたいのであれば、それだけ多くの人の役に立たなければなりません。
読者の方から「育児の参考になった」というお礼の手紙をいただいたり、「リトル・ママのおかげで友達が出来ました」「リトル・ママが無かったらどうなっていたかわかりません。これからも頑張って下さい」というような言葉を頂くと「頑張ろう」って思えます。読者の方にも喜ばれるともっと一生懸命仕事をしようと思います。
学:
育児支援をするお母さん方が抱えている問題はどのようなものがあるのでしょうか?
森:
幼稚園、保育園選びや子どものアトピー問題等たくさんあります。また、例えば、旦那さんの転勤等で福岡以外の土地に行ったり、他の土地から福岡にやってきたりした時に、友達もいなくて、情報交換ができないということなど、いろんなところでママが同じ悩みを持っています。本当に悩みは多種多様で、一言で言うことはなかなかできないです。あえて挙げるなら子育て中に孤独を感じるというママの悩みが一番多いのかなと思います。これらを解決するためにリトル・ママのホームページでは問題ごとに20のカテゴリに分けて掲示板を設けています。この掲示板を通じてママたちが情報交換をしています。
学:
森社長は独身でありながら、育児の支援に携わっていますが、森社長の目から見た女性(ママ)の素晴らしさってどんなところですか?
森:
世の中をもっと良くしようとか、こういうことがあったら楽しい、というような女性のクリエイティブ能力は素晴らしいと思います。だから、女性のニーズを聞くことは大事だし、それをないがしろにしちゃいけないと思います。
よく、育児してなくてこういった育児支援をするのって大変でしょうって言われますが、独身だからって育児に興味を持っちゃいけないかっていわれたら決してそうではなくて、ママの意見を集めて、それを論理的に組み立てて発信するのは男性の方が得意なのではないかと思います。男性の視点を入れることで女性の感性をもっと活かせるかもしれません。会社組織においても社会においてもそうですが、男性・女性関係なくそれぞれの長所を活かしていくのが大切だと思います。
学:
今後の展開は?福岡だけでなく他地域にも広げていかれるのですか?
森:
リトル・ママのホームページは福岡のママのためのコミュニティなのですが、それが佐賀でもあり、熊本でもあり、東京でもありというふうに地域のママさんを繋ぐことによって、気がついたら全国繋がっていたっていうのが理想ですね。
学:
学生時代はどんな学生でしたか?
森:
大学時代は東京で過ごしました。女の子にいかにモテるかっていうことばかり考えている普通の大学生でしたよ(笑)やんちゃなこともナンパもたくさんしました。今振り返ると、ナンパもいかに自分を売りこむかというところで営業の訓練になっていたんじゃないかなあ(笑)だから、学生時代は机上の勉強だけじゃダメです。怒られたり、痛い目にあっても、若い頃だったら反省しますよね?それが大人になって悪いことをすると、自分を肯定するようになる。いいこともやんちゃなことも経験して、たくさん反省したり、悩んだりするのがいいと思いますよ。
学:
学生時代に起業を考えていたのですか?
森:
全然考えていませんでした。学生時代から起業を考えていた人や学生ベンチャーなどをしている人はごく一部です。世間の大半の学生はやりたいことが見つからない、と思っているのではないでしょうか。かくいう自分もその一人でした。
大学4年で就職を考えたときに、何をしたらいいのか、すべきなのか分かりませんでした。
目の前にいろんな選択肢があって、どれか一つに絞るのは無理だと思います。私も24歳で社会に出て起業するまでは「自分探し」みたいな所がありましたが、働いている中で育児情報誌に出会い、起業して、これしかないと自分に言い聞かせてそれにのめりこんでいきました。
今、僕は育児情報誌を作るのが「天職だ」って思えるのですが、そんな職業が見つかるのもごく一部の人なのかもしれません。
学:
最後に学生へのメッセージをお願いします。
森:
就職をせずに留学などをする人もいるけど、僕はそうする前に一回社会で働いた方がいいと思います。最初は色んな選択肢や経験があって迷うし、いろいろチャレンジしてみるのがいいと思うのですが、それを続けていたら一生成就することはない。社会に出て働いてみて、その中から「これしかない!!」と思い込んで、突き進んでいくと、それが自分の「天職」になっていくんじゃないかと思います。それが例えば起業だったら起業でいいし、自分の好きな仕事だったら仕事でいいと思います。天職は自分で探して創りだすしかないのです。
≪インタビュー後記一言≫
初めてのインタビューで最初は緊張していましたが、森社長のユーモア溢れるお話で緊張もほぐれました。「天職と思って、とにかくやり続けることが天職につながる。」という言葉が心に残りました。(佐伯)
今回のインタビューでは仕事の話だけでなく、「人生」についても様々な話を伺うことが出来ました。今後、それらを活かしながら残りの学生生活を過ごしたいと思います。 (堤)
株式会社リトル・ママ
福岡版:
http://www.l-ma.jp
東京版:
http://tokyo.l-ma.jp
本社所在地:福岡市中央区警固2-13-7 オークビルⅡ4F
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