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ふくおか元気企業;株式会社ジェイエムテクノロジー
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>ジェイエムテクノロジー株式会社
植:植木一夫 ジェイエムテクノロジー株式会社 会長
学:学生インタビュアー
NPO法人九州学生ネットワークWAN
代表 指原沙織 +小倉慎太郎
学:
創業の経緯について教えてください
植:
大阪で10年ほど働き、1995年3月1日に会社を設立しました。当時勤めていた鉄鋼業界はだんだん事業が縮小されてきて、いずれ限界が来ると感じていました。その頃少しずつベンチャーも増えてきて、世の中の変化を予感したのです。その変化の先頭に立とうと思い、34歳の時に起業をしました。そのときは起業をすること自体が目的となっていて、こういう事業をしよう!私はこれができる!という確固たるものがあって起業したわけではありませんでした。起業しても成功する会社は10%にも満たないとわかっていながらも勝負をかけたんです。
学:
起業後一番つらかったことは何ですか?
植:
会社を設立して間もないということで、企業としての信用がないことでした。当初はシステム開発の受託営業などをしていたのですが、土日も休み無く、朝早くから夜中までずっと働いていました。でも見積もりを出しても最後の最後で「出来たばかりの会社だから」と断られることが多かったのです。
一番悔しかったのは創業してまもなくのときに月1万円の中古のコピー機のリースを信用がないために与信が通らず契約できなかったことでした。どんなにいい提案をしても、どんなにいい製品を作っても信用がないことには受注できない。とにかく継続させる事と信用を得ることが経営の柱なのだと痛感しました。今、ベンチャー企業の社長からよく相談を受けますが、彼らがくじける理由は、「信用がないためになかなか世の中に認めてもらえない」、というものが多いのです。目に見えない信用=ブランドだと思います。私もそれを最初からわかっていたら起業しなかったと思うくらい信用を得ることの難しさ、大切さを感じました。
学:
大阪で起業して、その後福岡に本社を移したのはなぜですか?
植:
大阪で起業したのはその時たまたま住んでいたから、という理由からでした。福岡へ本社を移すきっかけは、福岡に拠点を出した後の2001年の6月に福岡IST(福岡県科学技術振興財団)の担当の方に経済ミッション参加の誘いを受けたことでした。28人でイギリスへ視察に行ったのですが、その時たまたま麻生さん(福岡県知事)や鎌田さん(九州電力㈱会長)など参加者の皆さんと仲良くなって。九州は住みやすいし、実家の大分にも近いし、ということで、縁があって福岡に本社を移しました。今では福岡に移って本当に良かったと思っています。東京に移転する企業は多いですが、東京には同じような規模の会社がたくさんあるので目立たないですよね。でも、福岡だとそれなりの規模の会社です。福岡には良い人材もたくさんいるし、アジアにも近いし、大きな可能性があります。
学:
地域貢献にも力を入れていらっしゃいますね
植:
「
よかよかブログ
」は福岡の情報を集めたコミュニティサイトですが、サイトそのものは私たちにとっては大きな収益源ではなく、福岡の活性化のためのステージ作りとしてたちあげました。福岡のベンチャー企業の社長を初め、多くの方がこのブログ利用してくれていて、この場を通じてたくさんの人と知り合えました。このサイトは100万ページビューを超えたので、今後は300万ページビューを目指してがんばります。 また、福岡のベンチャー企業の異業種交流会「ビジネススタジオ」も福岡のベンチャーの交流と活性化を目的として始めたものでした。枠組みを作って、福岡のベンチャー企業を活性化させ、地域からいろいろな情報を発信していけばいいのではないかと思っています。この交流の輪は今後もっと広がっていくと思っています。東京一極集中には限界があり、これからは地方の時代、ベンチャーの時代が来ると思っています。福岡はビジネスウィーク誌で世界で注目すべき10都市に選ばれているし、企業が進出するときの条件である水(港)と人(人材)もそろっています。自動車産業も注目していますし、九州の製造業はもっと盛り上がると思います。
学:
これからのIT業界はどのようになるとお考えですか?
植:
ITはこれまでいろいろな産業において付加価値的なものでしたが、これからはITが軸になると思っています。最新の高級車はソフトウェアの塊です。飲食業界もインターネットを駆使した店がはやっています。これからは個人が情報を発信し、個人がその情報を取りに来る時代です。ITは単なる技術ではなくて、ソフトウェア、人工知能に近づいていきます。このITのインフラを活かし、さらに発達させていくことは、日本の競争力を維持していく上でも重要だと思っています。 同時にIT業界を担う人材の育成も大切だと実感しています。
ジェイエムテクノロジーは今後、人材の発掘と育成に力を入れていきます。 今、優秀な学生が工学部に入学しない上に、エンジニアは不人気職種となっています。でも、画期的な発明をしたら、イチローや松井くらいの収入につながる、というくらい発明や技術開発は夢のある仕事です。
私たちは今後、韓国、中国、ベトナムなどアジアの人たちを受け入れて育て、エンジニアの国際化をしていきたいと考えています。彼らは単純労働者ではなく、技術開発者なので所得が高いのです。そうすれば福岡のGDPが増えます。福岡の活性化にもつながると思うのです。
学:
御社が求める人物像は?
植:
私が一番大切だと思うのはポテンシャルとモチベーションです。面接ではそれを見抜かなければなりません。そういう学生がくればどんどんいろいろな仕事に挑戦させたいと思っています。外国人でもかまいません。
学:
今の学生に必要なものは何だと思いますか?
植:
夢を持ってほしいと思います。例えば大手企業に勤めていて40歳でリストラされてしまったから、今度は中小企業で勤めようと思っても通用しません。中間管理職の経験はあっても本当の意味でのマネジメントができなかったり、現場経験が少なくて、エンジニアとしてのスキルが足りなかったり。大きな会社に入るのとベンチャー企業に入るのは違います。
うちの社員は終身雇用ではなく、将来はステップアップしていこうと皆考えています。大事なのは自分のコンセプトを生み出せるか、コンセプトのある人間になれるかどうかです。企業の名前を取っ払った時に自分に何が残るのか、自分は何で勝負するのかを常に考える時代、実力で勝負する時代になると思っています。 就職への考え方も今後は変わってくると思います。アメリカのように一番実力がある人は起業をし、次はベンチャーに就職し、次に大企業に、というふうになるのではないでしょうか。夢を持つ学生が増えると、ベンチャーや中小企業も活性化するのではないかと思います。
学:
植木会長にとって“働く”ということは?
植:
自分の特技なり、特性を生かして、社会に貢献してお金を得る行為、それが働くことだと思います。大事なのは社会に貢献すること。お金をもらえれば何をしてもいいわけではありません。会社を選ぶときは、その会社の哲学を学んで、自分に合うか、楽しく働けるか、社会に貢献できるか、を考えて欲しいです。自分に成長機会を与えてくれる会社かどうかも重要ですね。若いころはいろいろ考えるより自分の力を蓄えていくことが大切です。人生の時間は取り戻せません。だから20代は勉強すること、そしていい先輩のいる会社を選ぶべきだと思います。
ジェイエムテクノロジー 株式会社
http://www.jmtech.co.jp/
〒812-0027 福岡市博多区下川端町3-1 リバレインオフィス9階
TEL:092-272-4151
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